CRMのコンタクトを手作業で管理すると、業務の効率が落ち、ミスの原因にもなります。このコンポーネントを使えば、既存ツールや会話、その他のソースからのデータに基づいて、HubSpotのコンタクトリストを自動更新し、よりスマートに成長・管理できます。

HubSpotのコンタクトを更新するコンポーネントとは

この「HubSpotのコンタクトを更新する」コンポーネントを使うと、すべてのワークフローでHubSpotのコンタクトを自動更新できます。チャットボットやドキュメント、サードパーティアプリからリードを集める場合でも、このツールが時間を節約し、すべてを同期させます。

このコンポーネントの主なメリット

• CRMを自動で最新状態に保つ: HubSpotで手動編集する手間はもう不要。ツールやチャット、カレンダー、ドキュメントなどのリアルタイムデータに基づき、既存コンタクトを即座に更新できます。
• どこからでも更新可能: データがGoogleシートにある場合も、チャットボットから来た場合も、スクレイピングしたウェブサイトからでも、そのままHubSpotに流し込めます。ほぼすべてのデータソースと連携し、コピペやアプリ間の切り替えを不要にします。
• HubSpot標準よりスマート・高速・柔軟: HubSpot標準ではここまでの自動化はできません。FlowHuntならAIエージェントが検索ロジックで適切なコンタクトを見つけ、IDを取得し、必要なフィールドだけを自動で更新します。
• リアルタイムリードエンリッチメントやデータ整備に最適: 会話の進行と共にコンタクトをエンリッチしたり、古いCRMデータを一括クレンジングするのにも使えます。

コンポーネント設定

関連カテゴリ（任意）
この設定は、2つのHubSpotオブジェクト間の関係性を定義します。HubSpot定義のフィールドがデフォルトです。独自の関連付けを行う場合は、ユーザーまたは統合定義に切り替えてください。開発者向けのオプション設定です。詳細はこちらをご覧ください。

関連タイプID（任意）
IDで正確な関係性を指定します。詳細はHubSpotガイドをご参照ください。独自用途の開発者向けオプション設定です。

マッピングID
リンク先オブジェクト（例：会社ID）のIDです。開発者向けオプション。不要な場合は空欄で構いません。

ツール説明
エージェントがツールの使い方を理解しやすくする追加情報を入力します。

ツール名
エージェントが冗長出力時に参照するための名前を付けます。管理用の名前です。

冗長モード
FlowHuntチャット画面でエージェントの思考プロセスを表示するか選択します。デバッグ時に便利です。

入力ハンドル

• コンタクト:
  更新したいコンタクト情報（例：Googleシート）を接続します。AIエージェントやデータコンポーネント、ドキュメントリトリーバー、メッセージングアプリ統合など、最大20個まで接続可能です。

• コンタクトID:
  更新対象のコンタクトIDを指定するハンドルです。
  正常動作にはIDが必須です。
  IDはソースデータに含めるか、手動入力、または他コンポーネントから直接またはAIエージェント経由で供給できます。

出力ハンドル

• ツール:
  このコンポーネントをAIエージェントに接続します。エージェントがこのコンポーネントを使って新しいコンタクトレコードを生成します。

• After Update Contact:
  コンタクト更新後に実行するアクション用のコンポーネントを接続できます。Slack通知を設定したり、Googleシートを自動更新したり、さらなる処理のためのデータ送信が可能です。

HubSpotのコンタクト更新コンポーネントの使い方

コンタクトデータが現れるあらゆるワークフローでこのコンポーネントが使えます。チャット会話から社内ドキュメントまで、コンタクトを作成してさらなる処理が行えます。

主な利用例:

• チャットボット・Facebook Messenger・メール・WhatsAppからの情報をもとに更新
• Google Workspaceドキュメントやシートからの更新
• Googleカレンダーからの更新
• その他のドキュメントやFlowHuntナレッジベースからの更新
• ウェブサイトをクロールして新しいコンタクト情報を取得
• APIを使ってZapierなど他サードパーティアプリと連携

注：新規顧客を逃さないためにも「HubSpotでコンタクトを作成する」コンポーネントと併用をおすすめします。

フローの構築

実際にコンポーネントを使ってみましょう。情報の取得から既存レコードとの比較まで、すべて自動化可能ですが、ここではシンプルなフローとしてチャットでコンタクトを検索・更新する例を紹介します。

このフローだけでも、HubSpot画面を使うより簡単かつ高速で一括更新に最適です。各コンタクトや更新項目を探す必要はありません。チャットで識別情報を送信し、更新したい内容を伝えるだけです。

注：より高度かつ全自動のフローをお探しの方は、ライブラリの事前構築フローもご覧ください。

1. チャットフローなので、「チャット入力・出力」「チャット履歴」「AIエージェント」を追加します。
2. 次に、HubSpotのコンタクトを更新するコンポーネントをエージェントのツールとして接続します。
3. さらに、HubSpotでコンタクトを検索するコンポーネントもツールとして追加・接続します。このコンポーネントは本ユースケースで必須です。

HubSpotのコンタクトを更新するコンポーネントは、正確なコンタクトIDが必要です。IDの供給方法はいくつかあり、ソースデータに含める・IDを供給するコンポーネントを接続・手動入力などが選べます。

この例では、チャットで識別情報を入力すると、フローが自動でIDを検索し、コンタクトを更新する仕組みにします。ここで「HubSpotでコンタクトを検索する」コンポーネントが役立ちます。

検索コンポーネントにより、問い合わせに関連するコンタクトとそのIDを取得できます。AIエージェントは両方のコンポーネントをツールとして活用し、検索・ID取得・更新まで自動で実行します。利用者はチャットに識別情報を入力するだけです。

注: HubSpotでコンタクトを検索するコンポーネントは、設定に応じてメールアドレスや作成日など、指定したプロパティで常に検索します。セットアップ方法はガイドをご覧ください。

実際に試してみましょう。弊社の「HubSpotでコンタクトを作成する」ガイドで「Jane Doe」という新規コンタクトを作成しました。このコンタクトの電話番号を更新したい場合、検索コンポーネントの検索条件を「メール完全一致」に設定し、以下のように送信します。

「メールアドレス jane@flowhunt.io のコンタクトの電話番号を+421(901)234-567に変更して」

処理が完了すると、チャットボットが成功メッセージを返します。

HubSpotのコンタクト画面に戻ると、新しい番号が反映されているのが確認できます。

この基本フローはカスタマーサービスチャットボットなど、チャットで新しいコンタクト情報を受け取る場面でも有効です。より高度・全自動のソリューションが必要な場合は、Flowライブラリの事前構築フローをお試しください。

Contact IDの見つけ方

通常は他のコンポーネントが自動で処理しますが、ユースケースによってはIDを手動で探す必要があるかもしれません。その方法を解説します。

1. HubSpotダッシュボードでCRM→コンタクトに移動
2. 更新したいコンタクトを探して開きます

ID番号を取得する方法は2つあります。アドレスの末尾にある番号を確認するか、_アクション→すべてのプロパティを表示_で「レコードID」を探す方法です。