AIエージェントの力を借りて、どんなWikipediaページとも簡単にチャットできます。何時間もかかるリサーチを、シームレスなチャット体験に変えましょう。エージェントはWikipedia全体を検索し、要点をまとめた回答とソースリンクを提供します。

Wikipediaツールとは

Wikipediaツールコンポーネントを使うと、どんなWikipedia記事ともチャットできます。AIエージェントがwikipedia.orgからあなたのクエリに合致する記事を探し出し、要点を特定して記事の要約を返します。さらに知りたい場合は、ボットと会話を続けてトピックを深掘りしたり、関連トピックへスムーズに移行したりできます。

入力項目

• tool_description: エージェントの理解を助けるためのツール説明欄です。動作には影響しませんが、エージェントの推論を強化できます。
• tool_name: ツールの識別子で、複数ツールをエージェントで管理する際に役立ちます。
• verbose: 出力詳細レベルを制御し、デバッグやコンポーネントの動作追跡に役立ちます。

出力

• tool: このコンポーネントの主な出力はToolオブジェクトで、通常はエージェントやオーケストレーションロジックを通じて呼び出します。

Wikipediaツールを使うべきシーン

このコンポーネントは、AIプロセスで以下のような場合に最適です：

• 幅広い一般知識への即時アクセスが必要なとき
• ユーザーの質問に正確に答えるための補足情報が欲しいとき
• 文脈に応じた事実データを返答や意思決定に活用したいとき

利用例

• 歴史上の人物や出来事についてユーザーの質問に答えるチャットボット
• 用語の定義や説明を行うAIアシスタント
• 企業や場所の基礎情報をまとめる自動リサーチツール

主な特長

• 簡単な統合: モジュール型コンポーネントとしてAIワークフローにシームレスに組み込めます。
• 柔軟な設定: エージェントの理解を助ける記述欄や、任意の冗長出力オプションを用意。
• 信頼できるデータソース: 世界的に信頼され、常にアップデートされるWikipediaを活用。

Wikipediaツールの使い方

このコンポーネントは自律型AIエージェントと連携して動作します。AIエージェントとは、独立してタスクを実行し、意思決定ができるプログラムです。エージェントは自身のプログラムや知識、目的に基づいて環境を観察し、行動を起こします。

ツールは、エージェントに記事のプレーンテキスト内容を提供します。平均的なWikipediaページは約500〜800語ですが、ページによっては10万語以上にもなります。そのため、エージェントが要点を特定し、記事を500語程度に言い換えて要約してくれます。

さらに情報が必要な場合は、ボットに質問するだけでOKです。知識豊富な友人と会話するような感覚で、トピックを深掘りしたり、複数記事を組み合わせたり、関連トピックへスムーズに移動したりできます。

WikipediaツールをFlowに接続する方法

ここでは簡単なWikipediaチャットボットの作り方を紹介します。AIエージェントを使うことで、Flowはとてもシンプルになり、必要なコンポーネントも最小限です：

• チャット入力とAIエージェントを追加します。
• 入力をエージェントにつなげます。
• WikipediaツールをAIエージェントのツールハンドルにつなげます。
• チャット履歴を連携すると、過去のメッセージをもとに今後の回答に活用できます（オプションですが、フォローアップ質問を可能にしたい場合には必要です。トークン消費が増えます）。
• あとはエージェントのテキスト出力をチャットに送るだけです。

自由にFlowを拡張してみてください。他の検索ツールやナレッジリトリーバーを追加すれば、より強力な情報収集ボットにできます。エージェントの目標や設定を工夫して、理想の出力を実現しましょう。

Wikipediaツールの実際の動作例

ここでは、チャットボットに「リトリーバル強化生成（RAG）」について質問してみました。これは、FlowHuntが新しい情報を検索・取得するために使っている技術です。Wikipediaツール自体もRAGの原理で動作しています：

最初の回答では、RAGとは何か、その用途について説明しています。さらにそのプロセスを知りたければ、追加で質問するだけです。

エージェントには常にソースをリンクする設定にしています。2つ目の回答では、RAGの記事に加えて「ベクターデータベース」に関する記事からも情報を引用していることが分かります。

ご注意: Flowがどこから情報を取得しているか知りたい場合は、エージェントの目標に「常にソースをリンクする」と明記してください。