標準MCPライブラリの利用はセキュリティリスクにつながることも
OpenAPIやGraphQL向けの標準ライブラリは、実運用で本当に必要な強固なセキュリティ機能が十分に備わっていない場合が多いです。多くはデモやプロトタイプ用として設計されており、企業が求める信頼性や安全性は考慮されていません。もしこれらのライブラリでMCPサーバーを構築すると、十分な保護なしに重要な機能が外部に公開されてしまう可能性があります。
特に問題なのは、公開ソースから直接取得したコードをそのまま実行してしまうケースです。NPXやUVXのようなツールはnpmから、Pythonのpipも同様にパッケージをそのまま実行できてしまいます。これにより、十分に検証されていないコードが実行され、攻撃者が悪意あるソフトウェアを紛れ込ませやすくなります。NodeJSやPythonの人気パッケージにも、攻撃者による悪意あるコードが混入し実害が出るまで気づかれない事例が発生しています。
サーバー側で本来必要な保護(ユーザー認証、権限管理、操作ログの管理等)が後回しになったり、抜け落ちたりしがちです。自動生成されたサーバーの多くは、誰がどんな権限でアクセスしているのかの確認が不十分で、重要機能が無防備に公開されてしまいます。ログやアクセス、権限管理などの運用ルールが整備されていないと、たった一度のミスや攻撃で重要データや制御権限が流出する恐れがあります。
APIのラップ(被せ)自体も、外部にシステムをさらす範囲を広げてしまい、攻撃リスクが増加します。不十分な入力チェックや不正データ対策の欠如、アクセス頻度の制限がないことなど、様々な問題が発生しやすくなります。標準ライブラリだけに頼るのではなく、十分なセキュリティを担保するためには独自の対策が不可欠です。


