Ebook-MCP サーバー

「Ebook-MCP」MCPサーバーは何をする？

Ebook-MCP は電子書籍の処理に特化した Model Context Protocol (MCP) サーバーです。EPUB や PDF など主要なフォーマットに対応し、AIアシスタントと電子書籍コンテンツの橋渡しを行います。これにより、LLMを活用したアプリやワークフローにシームレスな読書・学習体験を統合可能です。ユーザーは自然言語でデジタルライブラリと対話でき、図書管理、対話型読書、コンテンツナビゲーションなどのタスクを効率化します。標準化されたAPIを公開することで、開発者はデータベース的なクエリや会話型読書、アクティブラーニング支援などのツールを電子書籍から直接構築でき、生産性とデジタル読書体験全体を向上させます。

プロンプト一覧

利用可能なドキュメントやコードには明示的なプロンプトテンプレートは記載されていません。

リソース一覧

• EPUBファイルリソース – EPUB電子書籍ファイルへのアクセス・解析・要約・クエリが可能。
• PDFファイルリソース – PDF電子書籍からの読取・内容抽出で文脈に応じた対話を実現。
• 電子書籍メタデータリソース – 著者・タイトル・章構成など、蔵書の構造化情報を提供。
• ライブラリフォルダリソース – 電子書籍のコレクションやディレクトリを表し、検索や整理に対応。

ツール一覧

READMEや公開ドキュメントには、MCPツールとしての具体的な関数・操作のリストは明記されていません。リポジトリにはファイル一覧取得、内容抽出、クエリ等のツールが含まれると考えられますが、個々の名称は未記載です。

このMCPサーバーのユースケース

• スマートな図書管理: 自然言語クエリ（例：「ダウンロードフォルダ内のEPUBをすべて表示」など）で電子書籍コレクションの検索・整理が可能。
• 対話型読書体験: 章の要約やトピックの解説、特定セクションへの質問など、本の内容と会話形式でやり取り。
• アクティブラーニング支援: 電子書籍の内容からクイズや解説、実践課題を生成し、より主体的な学習をサポート。
• コンテンツナビゲーション: 会話型クエリで特定のトピック・章・概念を電子書籍内から素早く探してジャンプ。
• シームレスなAI統合: 電子書籍処理機能をAI対応IDEやワークフローに連携し、開発・リサーチのための情報アクセスを容易に。

セットアップ方法

Windsurf

1. Node.js と Windsurf をインストールします。
2. Windsurf の設定ファイル（例: windsurf.config.json）を探します。
3. Ebook-MCP サーバーを mcpServers セクションに以下の例のように追加します:

   {
     "mcpServers": {
       "ebook-mcp": {
         "command": "ebook-mcp",
         "args": []
       }
     }
   }
   

4. 設定を保存し、Windsurf を再起動します。
5. Windsurf のインターフェースで Ebook-MCP サーバーのステータスを確認します。

APIキーのセキュリティ保護:

{
  "mcpServers": {
    "ebook-mcp": {
      "command": "ebook-mcp",
      "env": {
        "API_KEY": "${EBOOK_MCP_API_KEY}"
      },
      "inputs": {
        "apiKey": "${EBOOK_MCP_API_KEY}"
      }
    }
  }
}

${EBOOK_MCP_API_KEY} を実際のキーに置き換え、安全に保管してください。

Claude

1. Claude が MCP 統合をサポートし、プラグインや設定インターフェースにアクセスできることを確認します。
2. 外部サーバー用の設定パネルを開きます。
3. Ebook-MCP を mcpServers オブジェクトに追加します。

   {
     "mcpServers": {
       "ebook-mcp": {
         "command": "ebook-mcp",
         "args": []
       }
     }
   }
   

4. 変更を保存して Claude を再起動します。
5. プラグインのステータスやログで接続を確認します。

APIキーのセキュリティ保護:

{
  "mcpServers": {
    "ebook-mcp": {
      "command": "ebook-mcp",
      "env": {
        "API_KEY": "${EBOOK_MCP_API_KEY}"
      },
      "inputs": {
        "apiKey": "${EBOOK_MCP_API_KEY}"
      }
    }
  }
}

Cursor

1. Node.js をインストールし、Cursor が MCP プラグイン統合をサポートしていることを確認します。
2. Cursor の設定ファイルを編集し、Ebook-MCP を追加します:

   {
     "mcpServers": {
       "ebook-mcp": {
         "command": "ebook-mcp",
         "args": []
       }
     }
   }
   

3. 保存して Cursor を再起動します。
4. 拡張タブで Ebook-MCP のステータスを確認します。

APIキーのセキュリティ保護:

{
  "mcpServers": {
    "ebook-mcp": {
      "command": "ebook-mcp",
      "env": {
        "API_KEY": "${EBOOK_MCP_API_KEY}"
      },
      "inputs": {
        "apiKey": "${EBOOK_MCP_API_KEY}"
      }
    }
  }
}

Cline

1. Cline をシステムにインストールします。
2. Cline の設定ファイルを開きます。
3. 以下のように Ebook-MCP サーバー情報を挿入します:

   {
     "mcpServers": {
       "ebook-mcp": {
         "command": "ebook-mcp",
         "args": []
       }
     }
   }
   

4. 保存して Cline を再起動します。
5. Cline で Ebook-MCP が有効なMCPサーバーとして表示されていることを確認します。

APIキーのセキュリティ保護:

{
  "mcpServers": {
    "ebook-mcp": {
      "command": "ebook-mcp",
      "env": {
        "API_KEY": "${EBOOK_MCP_API_KEY}"
      },
      "inputs": {
        "apiKey": "${EBOOK_MCP_API_KEY}"
      }
    }
  }
}

APIキーなどの機密情報は必ず環境変数で保護してください。

フロー内でこのMCPを使うには

FlowHuntでのMCP利用

FlowHuntのワークフローにMCPサーバーを組み込むには、まずMCPコンポーネントをフローに追加し、AIエージェントと接続します。

MCPコンポーネントをクリックすると設定パネルが開きます。System MCP 設定セクションにて、以下のJSON形式でMCPサーバー情報を入力します。

{
  "ebook-mcp": {
    "transport": "streamable_http",
    "url": "https://yourmcpserver.example/pathtothemcp/url"
  }
}

設定が完了すると、AIエージェントはこのMCPの全機能にアクセスできるようになります。“ebook-mcp” の部分は実際のサーバー名に、URLも自分のMCPサーバーURLに置き換えてください。

概要

公開ドキュメントやコード構成から、Ebook-MCPはリソースやセットアップは充実していますが、プロンプトやツールの明示的な記載、Rootsやサンプリング対応の記載はありません。実運用・統合の観点では十分ですが、より技術的な詳細があればさらに良いでしょう。

MCPスコア

当社の見解:
Ebook-MCPは、LLMとの電子書籍連携に特化した実用的なMCPサーバーであり、AI活用の読書ワークフローを志向する開発者・ユーザーに明確な価値を提供します。ただし、ツール・プロンプト・Roots・サンプリングなどの技術詳細が不足しているため、現時点ではシンプルな電子書籍連携用途に最適と言えるでしょう。

Ebook-MCP評価: 6/10
実用性は高いが、技術的な詳細や高度なMCP機能がやや不足。