LlamaCloud MCPサーバー

LlamaCloud MCPサーバー

LlamaCloud MCPサーバーは、大規模言語モデルとセキュアな管理ドキュメントインデックスを橋渡しし、シームレスなエンタープライズ情報検索と文脈に沿ったAI応答を可能にします。

「LlamaCloud」MCPサーバーは何をするのか?

LlamaCloud MCPサーバーは、TypeScriptベースのModel Context Protocol(MCP)サーバーであり、AIアシスタントをLLamaCloud上の複数の管理インデックスに接続します。各LlamaCloudインデックスを専用ツールとして公開することで、AIエージェントがSEC提出書類や企業特有のデータなど、構造化されたドキュメントセットをMCPインターフェース経由で横断的に検索・取得できるようになります。この仕組みにより、外部データへの簡単なアクセスが可能となり、文脈データの取得や文書検索、AIアプリケーション向けの知識拡張といった作業を効率化します。コマンドライン引数で柔軟に設定可能で、複数インデックスをMCPツールとして簡単に管理できるため、LlamaCloudはLLMとエンタープライズ規模の文書リポジトリの架け橋となります。

プロンプト一覧

利用可能なドキュメントやコードには、LlamaCloud MCPサーバー向けの明示的なプロンプトテンプレートは記載されていません。

リソース一覧

利用可能なドキュメントやコードには、LlamaCloud MCPサーバー向けの特定リソースは記載・説明されていません。

ツール一覧

  • get_information_index_name
    設定で定義した各LlamaCloudインデックスが1つのツール(例:get_information_10k-SEC-Tesla)となります。各ツールは、関連する管理インデックス内を検索するためのqueryパラメータを持ちます。

このMCPサーバーのユースケース

  • エンタープライズ文書検索
    開発者は、企業ごとのドキュメントインデックス(例:TeslaやAppleのSEC提出書類)ごとにツールを設定し、AIエージェントが必要な企業情報を即座に取得・要約できます。
  • AIエージェントの知識拡張
    LLM搭載アシスタントは、(10k SECドキュメントなど)権威あるデータソースにアクセスし、より正確で文脈に沿った応答を実現します。
  • マルチインデックス情報検索
    複数インデックスに同時接続することで、リサーチやコンプライアンス業務などで横断的な検索が可能となります。
  • カスタムデータパイプライン
    独自のドキュメントセットをLlamaCloudインデックスに登録し、安全にAIワークフローへ供給することで、社内分析やレポーティングに活用できます。

セットアップ方法

Windsurf

  1. Node.jsとnpxがインストールされていることを確認します。
  2. Windsurf MCPクライアント設定ファイルを開きます。
  3. 下記例のようにmcpServersオブジェクト内にLlamaCloud MCPサーバーを追加します。
  4. envセクションにLlamaCloudのプロジェクト名とAPIキーを入力します。
  5. 設定を保存してWindsurfを再起動します。
{
  "mcpServers": {
    "llamacloud": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "@llamaindex/mcp-server-llamacloud",
        "--index",
        "10k-SEC-Tesla",
        "--description",
        "10k SEC documents from 2023 for Tesla",
        "--index",
        "10k-SEC-Apple",
        "--description",
        "10k SEC documents from 2023 for Apple"
      ],
      "env": {
        "LLAMA_CLOUD_PROJECT_NAME": "<YOUR_PROJECT_NAME>",
        "LLAMA_CLOUD_API_KEY": "<YOUR_API_KEY>"
      }
    }
  }
}

Claude

  1. Node.jsとnpxがインストールされていることを確認します。
  2. ClaudeのMCP設定ファイルを探します:
    • Mac: ~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json
    • Windows: %APPDATA%/Claude/claude_desktop_config.json
  3. mcpServersオブジェクト内にLlamaCloud MCPサーバーの設定を追加します(Windsurfの例を参照)。
  4. envセクションにAPI認証情報を入力します。
  5. 変更を保存し、Claudeを再起動します。

Cursor

  1. Node.jsとnpxが未導入の場合はインストールします。
  2. CursorのMCPクライアント設定ファイルを開きます。
  3. Windsurfの例を参考にLlamaCloud MCPサーバーの設定を追加します。
  4. API認証情報を入力します。
  5. 保存後、Cursorを再起動します。

Cline

  1. Node.jsとnpxが利用可能であることを確認します。
  2. Cline MCPクライアント設定ファイルを新規作成または開きます。
  3. 上記例を参考にmcpServers内へLlamaCloud MCPサーバー設定を追加します。
  4. LlamaCloudのAPI認証情報を入力します。
  5. 保存し、Clineを再起動します。

APIキーのセキュリティ確保

設定ファイルのenvセクションで環境変数を利用してください。例:

"env": {
  "LLAMA_CLOUD_PROJECT_NAME": "<YOUR_PROJECT_NAME>",
  "LLAMA_CLOUD_API_KEY": "<YOUR_API_KEY>"
}

可能な限り平文で秘密情報を記載しないようにしましょう。

フロー内でのMCPサーバー利用方法

FlowHuntでのMCP利用

FlowHuntのワークフローにMCPサーバーを組み込むには、MCPコンポーネントを追加し、AIエージェントに接続します。

FlowHunt MCP flow

MCPコンポーネントをクリックして設定パネルを開きます。システムMCP設定セクションで、下記JSONフォーマットを使ってMCPサーバー情報を入力します。

{
  "llamacloud": {
    "transport": "streamable_http",
    "url": "https://yourmcpserver.example/pathtothemcp/url"
  }
}

設定完了後、AIエージェントはこのMCPをツールとして利用でき、全機能・能力にアクセス可能になります。“llamacloud"の部分は実際のMCPサーバー名に、URLはご自身のMCPサーバーURLに置き換えてください。


概要

セクション有無詳細・備考
概要紹介・機能サマリーあり
プロンプト一覧明示的なプロンプトテンプレートはなし
リソース一覧特定リソースは記載なし
ツール一覧各インデックスがget_information_INDEXNAMEツールとなりquery対応
APIキーのセキュリティ確保設定内env利用、明確なガイダンス記載
サンプリング機能(評価には重要でない項目)ドキュメント上で未言及

総評

LlamaCloud MCPサーバーは、LLMを管理型ドキュメントインデックスに接続するための特化型・簡単セットアップな製品です。高度なリソースやプロンプトテンプレート機能はありませんが、インデックスごとのツール化は明快でドキュメントも充実しています。表に示す通り、堅牢な文書検索を求める開発者には最適な選択肢ですが、リソース・ルート・サンプリングなど高度なMCP機能を求める方には向いていません。

評価: 6/10

MCPスコア

ライセンス有無✅ (MIT)
ツールが1つ以上ある
フォーク数17
スター数77

よくある質問

LlamaCloud MCPサーバーとは何ですか?

LlamaCloud MCPサーバーは、AIアシスタントがLlamaCloud上の複数の管理インデックスへアクセスできるTypeScriptベースのModel Context Protocolサーバーです。各インデックスは検索可能なツールとなり、SEC提出書類や独自企業データなどからエンタープライズ文書検索を効率的に実現できます。

LlamaCloud MCPサーバーはどのようなタスクを可能にしますか?

LLMベースのエージェントが文脈を考慮したデータ取得、エンタープライズ文書検索、知識拡張、マルチインデックス情報検索などを行えるようにし、リサーチやコンプライアンス、分析業務に最適です。

サーバー設定時にAPIキーをどうやってセキュアに管理しますか?

MCP設定ファイルの`env`セクションでプロジェクト名やAPIキーなどの機密情報を管理してください。コードや平文ファイルに直接記載しないようにしましょう。

LlamaCloud MCPサーバーをFlowHuntで使用するには?

FlowHuntのフローにMCPコンポーネントを追加し、MCPパネルでLlamaCloud MCPの設定を入力してください。トランスポート、名前、URLを設定するとAIエージェントが全てのツールに接続できます。

LlamaCloud MCPサーバーはプロンプトテンプレートやリソースをサポートしていますか?

いいえ、現在の実装では明示的なプロンプトテンプレートや高度なリソース管理は提供されていません。主な目的は管理インデックスを用いた堅牢なツールベースの文書検索です。

FlowHuntをLlamaCloud MCPサーバーに接続

LlamaCloud MCPサーバーを活用して、AIワークフロー向けに強力なエンタープライズ文書検索・知識統合を実現しましょう。

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