LLDB-MCP サーバー統合

LLDB-MCP サーバー統合

LLDB-MCPをFlowHuntと統合してAIによるデバッグ、ブレークポイントの自動化、メモリの検査、開発者ワークフローの効率化をLLMアシスタントから直接行えます。

「LLDB」MCPサーバーは何をするのか?

LLDB-MCPは、LLDBデバッガとClaudeのModel Context Protocol(MCP)を統合するツールです。この統合により、ClaudeなどのAIアシスタントがLLDBデバッグセッションを直接開始・制御・操作でき、AI支援型のデバッグワークフローが実現します。LLDB-MCPを使うことで、開発者は自然言語やLLMインターフェースを活用してLLDBセッションの管理、プログラム実行の制御、メモリや変数の検査、ブレークポイントの設定、スタックトレースの解析などを自動化・効率化できます。これによりデバッグ作業が大幅に高速化され、手作業を減らし、洗練されたコンテキスト対応型の開発ワークフローが実現します。

プロンプト一覧

リポジトリやREADMEに明示的なプロンプトテンプレートは記載されていません。

リソース一覧

リポジトリやREADMEに明示的なリソースは記載されていません。

ツール一覧

LLDB-MCPサーバーは、LLDBと連携するための下記ツール(関数/コマンド)を公開しています:

  • lldb_start: 新しいLLDBデバッグセッションを開始
  • lldb_terminate: アクティブなLLDBセッションを終了
  • lldb_list_sessions: 現在アクティブなLLDBセッション一覧
  • lldb_load: デバッグ用プログラムをLLDBにロード
  • lldb_attach: 実行中のプロセスにデバッガをアタッチ
  • lldb_load_core: コアダンプファイルをロードして事後解析
  • lldb_run: ロード済みプログラムを実行
  • lldb_continue: ブレークポイントや停止後に実行を継続
  • lldb_step: 次の行または命令へステップ実行
  • lldb_next: 関数呼び出しをステップオーバー
  • lldb_finish: 現在の関数がリターンするまで実行
  • lldb_kill: デバッグ中のプロセスを強制終了
  • lldb_set_breakpoint: 指定箇所にブレークポイントを設定
  • lldb_breakpoint_list: 設定済みのブレークポイント一覧
  • lldb_breakpoint_delete: 既存ブレークポイントの削除
  • lldb_watchpoint: 変数やアドレスにウォッチポイントを設定
  • lldb_backtrace: 現在のコールスタックを表示
  • lldb_print: 変数や式の値を表示
  • lldb_examine: 指定アドレスのメモリを検査
  • lldb_info_registers: CPUレジスタの値を表示
  • lldb_frame_info: スタックフレームの詳細情報を取得
  • lldb_disassemble: 指定場所のマシンコードを逆アセンブル
  • lldb_process_info: 現プロセスの情報を取得
  • lldb_thread_list: プロセス内の全スレッドを一覧
  • lldb_thread_select: 特定スレッドを選択して検査
  • lldb_command: 任意のLLDBコマンドを実行
  • lldb_expression: 現在フレームで式を評価
  • lldb_help: LLDBコマンドのヘルプを表示

このMCPサーバーのユースケース

  • AI支援デバッグ: LLMがLLDBを直接制御し、セッション作成やブレークポイント・デバッグコマンドを自動化。手動操作を減らしバグ修正を迅速化。
  • 教育・解説デバッグ: ステップバイステップの手順やスタックトレースの説明、デバッグ技法の自動実演等で教育や新人研修をサポート。
  • クラッシュ/事後解析: コアダンプのロードやメモリ/レジスタの自動検査、プログラムクラッシュ後の原因解明を容易に。
  • CI自動デバッグ: CIパイプラインにLLDB-MCPを組み込み、失敗テストやクラッシュ時に自動デバッグスクリプトを実行し、診断情報を収集。
  • リモートデバッグ支援: リモートAIエージェントやツールが実行中プロセスへアタッチし、状態を検査、直接LLDBコマンドを使わず問題診断を支援。

セットアップ方法

Windsurf

  1. Python 3.7以上とLLDBをインストールしてください。
  2. リポジトリをクローンします:
    git clone https://github.com/stass/lldb-mcp.git
    cd lldb-mcp
    
  3. 必要なPythonパッケージをインストールします:
    pip install mcp
    
  4. Windsurf MCP設定にLLDB-MCPサーバーを追加します:
    "mcpServers": {
      "lldb-mcp": {
        "command": "python3",
        "args": ["/path/to/lldb-mcp/lldb_mcp.py"],
        "disabled": false
      }
    }
    
  5. 設定を保存し、Windsurfを再起動。LLDB-MCPサーバーが表示されアクセス可能か確認してください。

APIキーの保護

APIキーや機密環境変数を保護する場合は、設定内でenvプロパティをご利用ください:

"mcpServers": {
  "lldb-mcp": {
    "command": "python3",
    "args": ["/path/to/lldb-mcp/lldb_mcp.py"],
    "env": {
      "MY_SECRET_KEY": "env:MY_SECRET_KEY"
    },
    "inputs": {
      "api_key": "${MY_SECRET_KEY}"
    },
    "disabled": false
  }
}

Claude

  1. Python 3.7以上とLLDBをインストール。
  2. 上記と同様にクローンとインストール。
  3. Claudeのデスクトップアプリ設定を開きます。
  4. MCP設定に次を追加:
    "mcpServers": {
      "lldb-mcp": {
        "command": "python3",
        "args": ["/path/to/lldb-mcp/lldb_mcp.py"],
        "disabled": false
      }
    }
    
  5. 保存してClaudeを再起動し、MCPサーバー接続を確認。

Cursor

  1. 依存関係(Python 3.7+、LLDB)をインストール。
  2. 上記と同様にリポジトリをクローンし依存関係をインストール。
  3. CursorのMCP設定ファイルを編集し、以下を含めます:
    "mcpServers": {
      "lldb-mcp": {
        "command": "python3",
        "args": ["/path/to/lldb-mcp/lldb_mcp.py"],
        "disabled": false
      }
    }
    
  4. 保存してCursorを再起動。

Cline

  1. Python 3.7以上とLLDBをインストール。
  2. 上記と同様にリポジトリをクローンしPythonパッケージをインストール。
  3. Clineの設定ファイルを編集:
    "mcpServers": {
      "lldb-mcp": {
        "command": "python3",
        "args": ["/path/to/lldb-mcp/lldb_mcp.py"],
        "disabled": false
      }
    }
    
  4. 設定を保存しClineアプリを再起動。

APIキーの保護

機密認証情報にはWindsurfの例と同じく「env」や「inputs」フィールドをお使いください。

FlowHuntフローでのMCP利用方法

FlowHunt内でMCPサーバーを利用するには、まずフローにMCPコンポーネントを追加し、AIエージェントと接続します:

FlowHunt MCP flow

MCPコンポーネントをクリックし、設定パネルを開きます。system MCP構成セクションに、下記のJSON形式でMCPサーバー情報を入力してください:

{
  "lldb-mcp": {
    "transport": "streamable_http",
    "url": "https://yourmcpserver.example/pathtothemcp/url"
  }
}

設定が完了すると、AIエージェントはこのMCPをツールとして利用でき、すべての関数や機能にアクセス可能となります。“lldb-mcp"はご自身のMCPサーバー名に、URLはご自身のMCPサーバーURLに置き換えてください。


概要

セクション利用可否詳細・備考
概要
プロンプト一覧プロンプトテンプレートは未記載
リソース一覧明示的なリソースは未記載
ツール一覧20以上のLLDBツール/コマンドを公開
APIキー保護JSON設定でenvinputsの例アリ
サンプリング対応(評価には重要でない)言及なし

コメント

LLDB-MCPはAI支援デバッグに特化した実用的なMCPサーバーです。MCPを通じたLLDB機能の公開に優れていますが、リソースやプロンプトのドキュメントが充実しておらず、Rootsやサンプリングへの言及もありません。ライセンスは明快で、コミュニティの関与も中程度。自動デバッグワークフローを求める開発者には堅実で専門的なツールです。

MCPスコア

ライセンス有り✅(BSD-2-Clause)
ツールが1つ以上ある
フォーク数3
スター数40

評価: 7/10 — LLDB-MCPはAI駆動デバッグに明確な実用性を持つ堅牢なMCPサーバーですが、リソース/プロンプト文書や高度なMCP機能の明示サポートがあれば更に良くなるでしょう。

よくある質問

LLDB-MCPとは?

LLDB-MCPは、LLDBデバッガとAIアシスタントをModel Context Protocol(MCP)経由で橋渡しするツールです。AIによるデバッグセッションの自動化・制御・観察を可能にし、Claudeのようなツールで複雑なデバッグワークフローを効率化できます。

LLDB-MCPが公開するデバッグツールは?

LLDB-MCPは20以上のデバッグコマンドを提供します。セッション開始/停止、プログラムのロード、ブレークポイント設定、メモリ・変数の検査、スタックトレース解析などが含まれます。

LLDB-MCPの主なユースケースは?

LLDB-MCPはAI支援デバッグ、教育用のデバッグ手順解説、自動クラッシュ・事後解析、CI/CDでの自動デバッグ、リモートデバッグの支援などに利用されます。

設定で機密情報を保護する方法は?

「env」プロパティで環境変数を設定し、「inputs」で参照します。例:'env': { 'MY_SECRET_KEY': 'env:MY_SECRET_KEY' }, 'inputs': { 'api_key': '${MY_SECRET_KEY}' }。

FlowHuntフローでLLDB-MCPを統合するには?

フローにMCPコンポーネントを追加し、サーバーURL等を設定してAIエージェントにつなげます。これにより自然言語や自動化でLLDB-MCPの全デバッグコマンドを利用できます。

LLDB-MCPでデバッグを自動化

開発者ワークフローを強化:AIエージェントにLLDBセッションの制御、自動デバッグ、FlowHuntによるクラッシュ解析を可能にします。

詳細はこちら

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